当事務所の解決事例3

1 事件の概要

ご依頼様は、信号のない交差点で、横断歩道を歩行中に、右折してきた自動車に衝突されて、救急搬送されましたが、腰椎圧迫骨折の診断を受けました。
事故後、ご依頼者様は、医師の指示で事故から2ヶ月以上自宅で寝たきりの状態で、定期的に通院していましたが、事故から約半年後に、まだ痛みが酷いのに医師から治療は終了と言われて納得ができず、当事務所へご相談に来られました。

2 解決まで

そこで、交渉段階から受任して、加害者側の保険会社と交渉して、転院してもらい、その後も約5ヶ月間通院して、症状固定となりました。
後遺障害の申請は、当事務所が全面的にバックアップをして、自賠責保険の被害者請求をしたところ、第11級7号に該当するとの認定を受けました。
ご依頼者様は、まだ痛みも残り、仕事や日常生活に多大な支障が生じていたのですが、十分な打ち合わせと検討をした結果、異議申し立てはしないで、加害者側の保険会社が支払を渋っていた、給料の減額分や慰謝料の増額を目指して、訴訟提起することになりました。
提訴後は、担当裁判官が、ご依頼者様の仕事の特殊性や将来の不安について、十分に理解していないようでしたが、主張立証を尽くしたところ、裁判所からは、既払額を除き1300万円を支払うとの和解案が提示されました。
その後も、裁判官に十分に理解してもらえない点について、期日を重ねて裁判官を説得したところ、最終的に1500万円を支払うという勝訴的和解が成立して、事件は終了しました。

3 結果と当事務所のコメント

もともと、歩行中の事故で腰椎圧迫骨折という重症を負ったことから、加害者側の保険会社の言うとおりにしていても、それなりの賠償提示を受けた可能性もある事案ではありました。
しかし、たまたま、ご依頼者様が、医師との治療打ち切りに不信感を抱き、当事務所に早い段階からご依頼されたことで、治療の打ち切りは回避されて、安心して治療に専念できました。
また、その後も当事務所で全面的にバックアップして、後遺障害の認定を獲得するとともに、これまでの経緯や事情を早くから把握していたことで、訴訟提起後も主張・立証を尽くすことができて、裁判官との和解の交渉にあたり、最終的には優位に立つことができました。
改めて、早い段階から弁護士にご依頼されることで、ご依頼者様の不安解消や確実な権利行使が実現できることを実感しました。

4 成果

相手保険会社の対応があまり良くなかったようで、ご依頼者様は、後遺障害の認定後に、訴訟提起を希望されましたので、相手保険会社からの提示額はありませんが、裁判所の和解案からさらに200万円を上乗せできております。

この記事は弁護士が監修しています。

監修者
弁護士法人つかさ総合法律事務所 代表弁護士 渡邉 仁
埼玉弁護士会所属(登録番号:27947)
早稲田大学政治経済学部卒業
早稲田大学大学院政治学研究科修士課程卒業(行政法専攻)
第二東京弁護士会を経て、埼玉弁護士会に登録換え。
共同事務所を経て、平成23年5月、つかさ総合法律事務所を設立。
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