過失相殺
たとえば出会い頭の事故の場合は、双方に過失があってその事故が起こったと言えます。そのときに、トータル100の過失に、どちらが何パーセントずつ責任を負うかを定めるのが、過失相殺です。裁判所では、さまざまな道路形態、さまざまなビークル(四輪、二輪、自転車、徒歩等)ごとに分析し、どのような衝突の場合に、どちらに何パーセントの過失を認めるかを類型的に整理しています。弁護士は、事故の態様を詳しく伺ったり刑事記録を分析したりして、どの類型に該当するとすべきかを見極めたり、当該事故の特殊事情を加味して過失相殺の割合の変更を訴えたりします。