交通事故の基礎知識
交通事故に関する保険
自動車保険には、自賠責保険と任意保険があります。自賠責保険は、自賠法により保険に入ることが強制されています。強制保険、とも言います。任意保険は、保険に入るかどうかが任意である保険です。
自賠責保険は、人身事故による損害の填補を目的としています。これに対して、任意保険は人身事故による損害だけではなく、対物事故による損害についても対応しています。
この両者の関係ですが、まず、自賠責保険によって?補され、任意保険が自賠責保険を上回る場合に、その損害を填補することになります。
交通事故による損害賠償
後遺障害とは、これ以上治療を行っても症状が良くならない状態になった場合に残る障害をいいます。これ以上良くならない状態のことを、症状固定といいます。症状固定の時期は、入通院慰謝料を計算するにあたって重要なポイントになります。なお、症状固定後にどの程度の後遺症になるのかについては、自賠法により後遺障害別等級表によって認定が為されます。認定を担当するのは、損害保険料率算定機構か、その下の調査事務所になります。後遺症の有無、等級によって損害額が異なってきますので、その点認定手続は十分な資料に基づいて行われるようにしなければなりません。